| (1)
 | 創業・新事業支援機能等の強化
 創業支援融資商品による融資の実績が大きく増加しているほか、企業育成ファンドへの出資等も増加しています。個別にみると、今後、成長が見込まれる農業分野や医療・福祉分野に関し、外部機関との連携によるノウハウ取得や審査態勢の強化に取り組んでいる金融機関があるほか、大学発のベンチャー企業への支援なども行われています。
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| ( | 参考)平成15年度から平成17年度上半期までの累計(以下同じ) |  
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| ・ | 創業支援融資商品による融資 | 7.5千件、687億円 | (4.7千件、429億円) |  
| ・ | 企業育成ファンドへの出資 | 368億円 | (247億円) |  
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| ※ | ( )書きは、集中改善期間(平成15〜16年度)の実績(以下同じ) |  |  |  | 
| (2)
 | 取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化
 商談会の開催等ビジネスマッチングの取組みが積極的に行われており、その成約案件は増加しています。中には、地域の金融機関による商談会の合同開催や、海外支店等を活用した情報提供による地元企業の海外ビジネス支援に向けた取組み等もみられます。
 要注意先債権等の健全債権化等に向けた取組みは、各金融機関において経営改善支援の取組みの多様化が進むなど積極的に実施されています。このような中、地域銀行においては平成17年度上半期に経営改善支援を行った債務者(正常先を除く)の約1割(約2,800先)が業況改善し、債務者区分がランクアップしています。
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| ( | 参考) |  
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| ・ビジネスマッチングの成約案件 | 22.6千件(16.6千件) |  
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| ・経営改善支援取組み先(正常先を除く)のランクアップ率 | 10.1%  [注1] |  
|  | (10.2%)[注2] |  |  
| [注1]平成17年度上半期の実績 [注2]平成15〜16年度における平均(半期) |  |  | 
| (3)
 | 事業再生に向けた積極的な取組み
 事業再生に向けた取組みの態勢整備が引き続き進展しており、中小企業再生支援協議会の再生計画策定先が着実に増加しています。また、企業再生ファンドを活用した取組みの実績がみられます。具体的には、温泉街の面的再生や建設業の事業転換においてこれらの手法を活用した事例がみられます。
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| ( | 参考) |  
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| ・中小企業再生支援協議会の再生計画策定先 | 716件、7,430億円 | (503件、5,727億円) |  
| ・企業再生ファンドへの出資 | 344億円 | (277億円) |  
| ・DDS | 89件、402億円 | ( 64件、 337億円) |  |  | 
| (4)
 | 担保・保証に過度に依存しない融資の推進等
 財務制限条項を活用した融資商品やスコアリングモデルを活用したビジネスローンの拡充等を通じて、担保・保証に過度に依存しない融資が積極的に推進されており、件数、金額とも増加しています。
 また、動産・債権譲渡担保融資等の実績も増加しており、中には、動産登記制度を活用した融資商品に取り組む金融機関もみられるなど、中小企業等の資金調達手法の多様化に向けた取組みも着実に成果を上げています。
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| ( | 参考) |  
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| ・ | 財務制限条項を活用した商品による融資 | 8.3千件、2,252億円 | ( 5.7千件、1,294億円) |  
| ・ | スコアリングモデルを活用した商品による融資 | 44.3万件、 4.1兆円 | (32.7万件、 2.9兆円) |  
| ・ | 動産・債権譲渡担保融資 | 40.5千件、3,800億円 | (29.0千件、2,839億円) |  |  |